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パラメーター調整による具体的な効果は?

弊社のイオンブレードの特長の一つとしてパラメーター変更の機能があることをご紹介しております。
図1.電源制御GUI/パラメーター変更(FEATURE-ION BLADE 5つの特長-特長4)および、下記リンク先を参照してください。

FAQ:【リニアインターバルAC方式とは?】 [新しいタブが開きます]

FAQ:【イオンバランスとその制御とは?】 [新しいタブが開きます]

 

パラメーター調整による効果はどの程度のものなのでしょうか?
具体的なアプリケーション例で「除電時間」と「イオンバランス」の測定結果を比較してご紹介いたします。

 

パラメーター調整はユースケース:【フラットエアーノズルとの組み合わせ】 [新しいタブが開きます]の測定の中で行いました。

測定の詳細につきましてはリンク先の記事をご参照ください。

測定No.①・・・標準パラメーターによる除電時間、イオンバランス
測定No.②・・・「プラス波形の回数を選択」プラス波形の発生回数を増やしました
測定No.③・・・「パルス間隔を選択」イオンの発生間隔を長く設定しました

 

下図2は測定No.①標準パラメーターのイメージ図です。

赤枠の3回プラスイオン発生と青枠の2回のマイナスイオン発生を交互に繰り返しています。

(イオン発生イメージの詳細はFAQ:【リニアインターバルAC方式とは?】 [新しいタブが開きます]をご参照ください)

 

 

下図3は測定No.①標準パラメーター×2周期分(黄色)と、測定No.②プラス波形発生回数を増やしたパラメーター(水色)のイメージになります。

測定No.②は時間あたりのイオン発生の回数に違いはありませんが、プラスイオンの発生回数が増えてマイナスイオンの発生回数は減っています。

 

 

下図4は同様に測定No.①標準パラメーターと測定No.③のパラメーター(黄緑)のイメージ比較になります。測定No.③ではイオン発生の間隔が標準の7倍程度と時間あたりのイオン発生回数が少なくなっています。

 

 

下図5は測定No.①~③のパラメーターを全てを並べました。

 

 

測定No.①、標準パラメーターの特長としてイオンバランスがマイナスに偏っている点が目につきます。
イオンブレードの標準パラメーターは近接無風での使用を想定し、プラスマイナスどちらもバランス良く除電できるように調整を行っています。
一方今回のアプリケーションではコンプレッサーエアーを用いて500mm先までイオン搬送を行っているため、標準のパラメーターではバランスの良い除電を行えませんでした。

次に測定No.②でプラス波形を増加させイオンバランスの偏り解消を目指しました。これによりイオバランスが0に近い値まで改善に成功しています。
測定No.③の除電性能は②と比較して除電時間が5~6倍程度と遅く一見するとメリットがないように見えます。しかし、イオンブレードの寿命が7倍程度(計算値)まで長くなるほか、電子部品業界での「スローリーク」を求める流れなどもあり有用なパラメーターとなる可能性があります。

 

イオナイザーに求める性能が測定No.➁のような高いイオンバランスや、測定No.③のようにスローリーク、イオンバランスをあえてどちらかにアンバランスにするなど、お客様ごとの要求仕様に合わせてパラメーターを調整することでより効果的な除電が可能となります。

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