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イオンバランスとその制御とは?

弊社イオンブレードは、放電極で誘電体バリア放電を起こしプラスイオンとマイナスイオンを生成します。このイオンを除電対象物に照射することにより対象物に帯電している電荷を中和します。プラスイオンとマイナスイオンが同等にバランスよく生成されていれば、対象物の荷電中和後にも対象物が帯電することはありません。(図1)

しかしながら、それぞれの生成量が偏っている場合、対象物を更に帯電したり、中和後に逆帯電してしまいます。例えば、正極性帯電物体にプラスイオンがマイナスイオンに比べて多いイオンを照射すると、更に正極方向に帯電させてしまいます。また、マイナスイオンが多い場合は、一度は帯電物体が荷電中和されますが、更にマイナス過多のイオンにより負極性に逆帯電させられてしまいます。このようにイオンブレードから生成されるプラスイオンとマイナスイオンのバランスを考慮することは重要です。

図1.イオンによる荷電中和

 

イオンバランスで考慮しなければならないのは① 対象物の帯電電圧、② 対象物までの距離、③ 無風/有風、④ 除電する環境、⑤ イオンの照射時間などがあります。

⑤に関しては対象物がベルトコンベアなどで移動している場合、イオナイザがイオンを照射している時間は限られます。したがって除電性能の高い(発生イオンの多い)イオナイザを使うか、または対象物の帯電極性が決まっているならば意図的にイオンバランスを偏らせた使い方が想定されます。具体的には対象物が前段階の工程により正極性帯電をしているならば、イオナイザのイオンバランスをマイナス方向に設定してより多くのマイナスイオンを照射することにより短時間に荷電中和することも可能です。

また、プラスイオン、マイナスイオンの生成量は環境によって変わる場合があります(④)。湿度の低い環境でプラスイオンの発生量が多い場合は、同様にイオンバランスをマイナス方向に設定してバランスをとる必要があります。

弊社イオンブレードはLIAC方式によりイオンバランス調整機能が付いていますので、状況に応じてきめ細かく制御することが可能です。図2は一例として弊社製品でイオンバランスを制御したときの帯電電圧です。

それぞれの状況によりイオンバランスをとるための調整方法が異なりますので、ご相談ください。

 

図2. イオンバランス調整機能による帯電電圧

 

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