F2各種は長期稼働試験を実施しており、開始から2年4か月経過した現段階でも除電性能は変わらず、仕様の0.3sを満たし、0.15s以下の除電スピードを保っております。
一般的にはイオナイザは電極の清掃が必要となりますが、F2の放電電極の母材となるマイカは外部からの力に弱いため、電極表面の清掃により力が加わると、表面の金属パターンが剥がれるなど故障を引き起こす原因となります。
清掃を行わずとも下記グラフの通り性能を維持し続けますので、電極表面の清掃は行わないでください。
また、上記のように電極に異常が生じた際はコントロール基板上でエラーを知らせるLEDランプが点灯しますので、その際は弊社へご連絡ください。
除電性能が大きく低下することはないものの、稼動を継続していると一定の範囲内で数値は変動します。
これは周囲の環境による要因が大きく、特に温湿度は電極の表面抵抗値・静電容量に影響を与え、放電の状態が変化し除電性能が変動します。
稼働時間が長期になるにつれて周囲環境から影響を受けやすくなり変動が大きくなる傾向があります。
そのため環境をコントロールしていない、またはできない現場や除電性能のわずかなブレを気にされる現場においては、1年程度での電極の交換を推奨しております。