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イオナイザー用高圧トランスとは?

イオナイザーは、放電により発生するイオンで帯電物を除電しますが、放電を起こすためには通常数kV~10kVの高電圧が必要と言われています。

その高電圧はトランスで発生させますので、イオナイザーには高耐圧の特殊仕様トランスが使われています。

弊社では独自にトランスを開発し、それを使っています。弊社トランスの特徴は以下のとおりです。

 

1. 小さい

 

トランスは放電電極に近いところへ配置した方が、高圧用ケーブルを使わなくて済み、除電特性も安定します。そのため、放電電極が搭載されている基板に載るくらい小さくしました。 トランスの耐圧を上げるには大きくする必要がありますが、弊社では針による放電ではなく、誘電体バリア放電という方式を採用していますので、針の方式に比べて放電電圧を2~3kVと小さく出来ますので、トランスを小さくすることが可能になります。

 

2. 動作周波数が高い

 

弊社のLIAC方式はパルス電圧駆動ですから、動作する周波数が高いと、印加するパルス電圧の幅を狭くすることが出来ますので、消費電力が抑えられます。そうしますと、トランスを駆動するトランジスタの発熱が抑えられますので、放熱するための仕組みが不要または簡易になり、駆動回路を小さく出来ますので、装置の小型化にとって非常に重要です。

弊社のイオナイザーは、電源に24VのACアダプタを使うことを標準にしていますので、24Vから2~3kVに昇圧出来る大きな巻線比が必要になり、これが大きいとトランスの動作周波数を下げてしまいます。弊社のLIAC方式電源は、トランス巻線比以上に出力電圧が出る工夫をしていますので、巻線比を抑えることが出来、約100kHzでの動作が可能になっています。

上記特徴を有しながら、用途に応じて使い分けられるよう、弊社ではいくつかのタイプのトランスを開発しましたので、以下に紹介します。

 

図1に示しますように、耐圧を確保するために2次巻線は、分割タイプを採用しました。絶縁テープを除去した部分が2次巻線です。

図2、図3に示しますように、イオナイザー用として3種類のトランスを用意しました。其々で巻線比や許容消費電力が異なっています。
弊社のイオンブレードF2にはAを使っています。BはAよりも巻線比を大きくし、より出力電圧を大きくしています。
Cは非常に薄いことが特徴で、実測値で5.5mmですので、より薄いイオンブレードを作ることが可能になっています。

 

このように、用途に応じてイオンブレードやイオナイザーが作れるよう、準備していますので、お客様に最適なイオナイザーを作ることが出来ます。

遠慮なく、ご相談ください。

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